原始反射とは、赤ちゃんが身体に何らかの刺激を受けた事で無意識に特定の筋肉などが動く現象。知覚や姿勢などに与えられた刺激が、大脳の統制を受けずに脊髄や脳幹に伝わって起こる。随意運動が発達すると原始反射は消えていく。
自動歩行(生後2~3ヶ月で消失)
足の裏が床などの平面に触れると、両足や片足を前後に出して歩き出すかのような仕草を見せる反射動作。
哺乳反射(生後5~7ヶ月で消失)
赤ちゃんの口に入ってきたものを吸う反射動作。
探索反射(生後4~6か月で消失)
赤ちゃんの唇に指や乳首が触れると、触れた指や乳首を探すかのように左右上下に首を回す反射動作。
捕捉反射(生後3~4ヶ月で消失)
赤ちゃんの唇に何かが触れると、唇・舌を使って捉えるような反射動作。
吸啜反射(生後4~7ヶ月で消失)
口で指や乳首をくわえると、舌をなめらかに動かして吸う反射動作。
把握反射(生後3~4ヶ月で消失)
赤ちゃんの手のひらを指で触れると、触れた指を握り返す。
足底把握反射(生後9~10ヶ月で消失)
赤ちゃんの足の裏親指の付け根にあるふくらみを指で圧迫すると、足のすべての指が内側に曲がる。
バビンスキー反射(生後1~2年で消失)
赤ちゃんの足の裏の外側を、ややとがったものでかかとから足のつま先まで刺激すると、足の親指が外側に曲がって他の指が扇状に広がる反射動作。
モロー反射(生後4~6か月で消失)
大きな音や明るい光、身体がグラッと傾いたときに、驚いたかのように両腕を広げ、続いて何かにしがみつくように両腕を縮こまらせるような仕草を見せる反射動作。
緊張性頸反射(生後5~6ヶ月で消失)
上を向いた状態で寝ている赤ちゃんの頭部を一方に向けると、顔を向けた側の手足を伸ばして反対側の手足を曲げる反射動作。