尺目のスケール

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<8年前>

僕(大工見習い)「スケール買おうと思うんだけど、種類がたくさんあってさ。ちょっと質問していい?」
友達(大工)「うんうん。」

僕「何メートルが良いの?」
友達「あー、5.5mがいいよ。」
僕「どうして5.5m?」
友達「3mは短過ぎるかな。あと7.5mは要らないと思う、重いしw」
僕「ふむふむ。」

僕「マグネット付きってあるでしょう?あれは必要?」
友達「あれは軽天屋さんが便利かもね。今はとりあえず普通ので良いと思うよ。」
僕「ふむふむ。」

僕「”尺”が書いてあるやつは必要?センチだけでもいい?」
友達「あー、尺目はあった方がいいよ。」
僕「そうなの?」

友達「いろんな職人さんがいてさ、うちにいる職人さんもそうだけど、特に年配の大工さんだと寸法を尺や寸で言ってきたりするんだよね。いきなり”4寸5分で!”とか言われても良いように、尺目のスケールは持っておいた方がいいよw」
僕「なるほど。」

友達「あと尺をセンチに換算して考えない方がいいよ。線も微妙にズレてるし。」
僕「そうなんだ。」

<大工見習い前半>

僕「尺が馴染めなくてさ、ついセンチに換算しちゃうんだ。でも、目盛りが合わなくて・・・。」
友達「あー、尺をセンチに換算するのは止めた方がいいよ。尺は尺で見た方がいい。たとえば、1尺4寸の所をセンチで見ると424mmと425mmのどっち?みたいな感じじゃん?そこで躓くんだよね?」
僕「そうそう!」
友達「尺は尺の所をみて」
僕「わかった!」
友達「あー、あとね、尺が頭に入ってると在来(在来工法)簡単だよw」
僕「ふむふむ。」

<大工見習い中盤>

職人Tさん「今言う寸法で材料切ってけろー」
僕「はいー」
職人Tさん「さんてんごー(3尺5寸)、にーてんななー(2尺7寸)、ごーてんよんー(5尺4寸)」
僕「出来ましたー」

<大工見習い後半>

僕「ここどうしますかー?」
職人Kさん「んー、2尺3寸8分・・・5厘!」
別の職人さんA「5厘きた!!www」
別の職人さんB「久々聞いたw」
別の職人さんC「までな(丁寧な)仕事するねーwww」

そんな見習いから使ってきたスケールが、とうとうダメになってしまった。
欠けた所は完全に凶器、捩れも酷い。
というわけで、指が無くなる前に同じヤツを買ってきた。
手に馴染んだ道具は使いやすい。

クリップの仕様が変わっていたのは残念だったけど、
古いクリップを新しいスケールに移植できたので結果オーライ(^^。

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